部長挨拶




南保泰雄
グローバルアグロメディシン研究センター 教授
(兼)臨床獣医学研究部門
(兼)畜産フィールド科学センター 馬介在活動室長


平成26年3月に本学に赴任いたしました、南保泰雄(なんぼやすお)と申します。本学で最も歴史の長い伝統ある馬術部部長就任のお話を前部長の柏村文郎教授よりいただいた際には、私のようなものに務まるだろうかと、硬く固辞をさせていただきましたが、柏村教授をはじめ諸先輩方の懇望も強く、決死の覚悟でお引き受けをさせていただいた身分です。

本学関係者の皆様、OB・OGの諸先輩方に置かれましては、日頃より畜大馬術部の活動にご理解をいただいておりますこと、心より御礼申し上げます。私のような部外者が、4月より創部73年という歴史ある畜大馬術部の部長を仰せつかることは、OB諸先輩方に大変申し訳ない限りですが、これまで柏村教授が築き上げられた馬術部の伝統に水を差さないように、それ以下にならないように留意することだけに集中して精進したいと思います。

チームワークと選手個々の努力の成果を結集し、部員は一丸となって、全日本学生馬術選手権優勝という目標に向かって早朝から夕刻まで練習に励んでいます。情熱にあふれた彼らから学ぶところが大きいものです。今後ともご支援の程よろしくお願い申し上げます。

また、本学は帯広市との連携事業である「ヒトと動物(ウマ)の絆による社会貢献事業」を実施し、馬フォーラムを開催して今年で4年目を迎えます。馬フォーラムでは馬術部の日頃の練習の成果をお客様にお披露目するたいへんよい機会となっているとともに、馬術や馬に縁のなかったお客様にたいへん好評を得ております。本学の体育会に求められるこのような社会貢献事業にも部員一同精力的に企画し・貢献して参る所存です。

昭和16年になぜここ帯広の地に馬を専門とする大学が設立されたのかをいま一度考え、「帯広畜産大学の中の馬術部」としてさらに発展できるよう微力ながらお手伝いをさせていただければ幸甚でございます。
重ねて、本学関係者の皆様におかれましては、今後とも末永くご指導ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。




南保泰雄

出身地神奈川県。
1987年、帯広畜産大学畜産学部獣医学科入学、
1993年 同 卒業 

職歴
同年4月 日本中央競馬会(JRA)入会、競走馬総合研究所勤務。
2002年 JRA日高育成牧場、生産育成研究室勤務、
2010年 生産育成研究室 室長 
2014年3月 帯広畜産大学 臨床獣医学研究部門 教授
2015年4月 帯広畜産大学 グローバルアグロメディシン研究センター 教授
2016年4月 馬術部 部長
同       馬介在活動室 室長  

専門
ウマの生殖やホルモンに関する基礎研究を行なうとともに、繁殖牝馬の生産管理上の諸問題について調査、研究に従事している。ばんえい競走馬や障害者乗馬の生産を活性化し、教育や研究の場として利用できるようにすることが当面の課題である。

受賞歴等
1999年 岐阜大学大学院連合獣医学研究課にて博士号取得。
2005年 「雌ウマの卵胞発育調節機構および排卵における特異性に関する研究」が認められ、日本繁殖生物学会、学会賞・奨励賞を授与される。
2007年 「ウマ排卵時に認められる腹腔を経由する新しいホルモンフィードバッグ様式」発表にて、第12回日本生殖内分泌学会・学会賞授与される。
2009年 岐阜大学大学院連合獣医学研究科臨床獣医学客員教授に任命される。
2009年(4-7月) 米国California大学Davis校客員研究員。
2014年 「生産地で応用可能な馬の繁殖性向上技術に関する研究」が認められ、
日本ウマ科学会学会賞を授与される。

日本獣医学会(評議委員)、日本繁殖生物学会(評議委員)、日本ウマ科学会(編集委員、臨床分科会委員、国際委員) 他。


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